【短】真夏のナンパLOVEゲーム


「やだよ。今のあたし、ただでさえも不機嫌なのに」


「どうしたの?」


「さっきカレから電話あったでしょ。あいつね、明日も仕事入っちゃったんだって。デート、キャンセルされちゃった」


「……そうなんだ」



「じゃあ、今日帰る必要なくね?」



ぜんぶ丸聞こえだったらしい、さっきのイケメンが、後ろから割り込んできた。


ドキン。

意外な展開に、胸が高鳴る。



「え、でも、泊まるとこないし」


ちょっと迷ってるっぽいリミ。


「俺のイトコが働いてる旅館あるから、紹介するよ」


「うーん……」