俺にだけ愛された女の子は……。



教室は、
静寂に包まれる。


「あの………。
私が黒板にお書きしてもよろしいでしょうか?」


「何だ?
そんなにやりたいのか?」


「はいっ!!」

さっき
「あの……。」
と言っていた不安そうな
顔とは、
変わって満面の笑みで答える。

ついつい見とれてしまいそうになる。


「そうか。
じゃぁ、まぁ、
誰でもいいから別にいいか。」


「ありがとうございます」


一番君は、
とても安心した顔を
していて、
陽光が前に出る。