先生×お姫様2

「どうするも何もつぶすに決まってるだろ」


兄貴の目は恐ろしいほど鋭く



獲物を捕らえたライオンのようだ。


「俺の大事な妹が傷つけられたんだ。黙っているわけがない」



「お前のじゃなくて俺の妹だ!!」



すかさず突っ込む怜夜さん



「もう俺の妹になったんだ」



さっきまでの迫力はどこに行ったのやら




玲奈のことを本当の妹のように思っている兄貴



それをはるかに超えるくらい思っている怜夜さん



その思いを託されている俺




誰もが玲奈を大事に思っている。




「じゃあ俺は迎えに行ってくる」


「今は行かないでほしい」



怜夜さんにとめられた。