黒曜は脅えるふたりの
顔・手・足と騒がしく
匂いを嗅ぎまくり
初めてみる仲間の
確認に忙しかった。
恐怖に体を堅くする
ふたりにごめんねと
笑顔で謝り。
落ち尽きなくウロ
つく黒曜のしっぽを
取り押さえ逆さに
ぶら下げる。
「オイいい加減にしろよ。
チビ達がびっくりして
泣いてしまったじゃないか」
「洸・ヤメテ黒曜イヤ」
羽をバタつかせ暴れる
黒曜を両手で抱き直し
「言う事を聞かないなら
森に帰れ。ひとりで寝ろ」
大好きな洸が怖い顔を
して森へ帰れと怒る。
黒曜は洸の手をすり抜け
小さな耳をペッタリと
伏せ左肩にギュッと
しがみつき頭をあごに
擦りつける。
黒曜がいつもする
ごめんねの仕草に自然と
笑顔になる洸だが止まら
ない黒曜のスリスリ攻撃
に再び洸が爆発。
「もういいよ。判った‥
判ったからオイ
いい加減にしろ」
黒曜は慌てて高い枝に
逃げるが、今度は
楓の精霊にびっくり
慌てて洸の胸元に
逃げ込む。黒曜に
続いて楓の精霊が枝
から舞い降りて
子供達を庇い洸の前
に立ち塞がる。
「二太‥じいじが、
守ってくれる。
大丈夫だからね」
顔・手・足と騒がしく
匂いを嗅ぎまくり
初めてみる仲間の
確認に忙しかった。
恐怖に体を堅くする
ふたりにごめんねと
笑顔で謝り。
落ち尽きなくウロ
つく黒曜のしっぽを
取り押さえ逆さに
ぶら下げる。
「オイいい加減にしろよ。
チビ達がびっくりして
泣いてしまったじゃないか」
「洸・ヤメテ黒曜イヤ」
羽をバタつかせ暴れる
黒曜を両手で抱き直し
「言う事を聞かないなら
森に帰れ。ひとりで寝ろ」
大好きな洸が怖い顔を
して森へ帰れと怒る。
黒曜は洸の手をすり抜け
小さな耳をペッタリと
伏せ左肩にギュッと
しがみつき頭をあごに
擦りつける。
黒曜がいつもする
ごめんねの仕草に自然と
笑顔になる洸だが止まら
ない黒曜のスリスリ攻撃
に再び洸が爆発。
「もういいよ。判った‥
判ったからオイ
いい加減にしろ」
黒曜は慌てて高い枝に
逃げるが、今度は
楓の精霊にびっくり
慌てて洸の胸元に
逃げ込む。黒曜に
続いて楓の精霊が枝
から舞い降りて
子供達を庇い洸の前
に立ち塞がる。
「二太‥じいじが、
守ってくれる。
大丈夫だからね」

