「白蛇ぁ~遅いよ」
ひとり置き去りに
され不安だった洸は
移動空間へと駆け
寄るが、出てきたのは
白蛇ではなくリスに
良く似た妖魔だった。
「あれ黒曜・お前‥
どうして‥
あっコラ行くな」
洸の肩に乗り移り辺り
の様子をうかがって
いた妖魔が突然・背中の
羽を広げ真っすぐ子供達
のいる結界へと飛んだ。
「おい待てよ。
結界に入るな」
あわてて後を追いかける
が、妖魔はラクラク
結界の中へと飛ん
でいってしまった。
「あちゃ‥まずい
奴が、来ちゃった」
十年前・洸が幼稚園より
帰る途中ゴミ収集場で
拾った妖魔・黒曜は
仲間と屋敷裏の森で
暮らしていたが、
いつの間にか洸の部屋に
住み着き寝食を共にする
仲間に加わっていた。
猿位の知能を持つが、
屋敷の中で飛び回り
障子を破るなどの
失敗で毎日・霞や洸に
怒られるが、思考能力が
ニワトリ程なので
怒られた事をケロリと
忘れ、また同じ失敗を
繰り返していた。
通常妖魔は自分の霊力
より弱い結界への
出入りはできるが、
自分より強い霊気の
結界には入れない、
しかし黒曜はどんなに
強力な結界でも
ラクラクと侵入出来た。
突然の侵入者に子供達が
悲鳴を上げる。
慌てて洸も結界に踏み
込み楓の根元に駆け寄る。
ひとり置き去りに
され不安だった洸は
移動空間へと駆け
寄るが、出てきたのは
白蛇ではなくリスに
良く似た妖魔だった。
「あれ黒曜・お前‥
どうして‥
あっコラ行くな」
洸の肩に乗り移り辺り
の様子をうかがって
いた妖魔が突然・背中の
羽を広げ真っすぐ子供達
のいる結界へと飛んだ。
「おい待てよ。
結界に入るな」
あわてて後を追いかける
が、妖魔はラクラク
結界の中へと飛ん
でいってしまった。
「あちゃ‥まずい
奴が、来ちゃった」
十年前・洸が幼稚園より
帰る途中ゴミ収集場で
拾った妖魔・黒曜は
仲間と屋敷裏の森で
暮らしていたが、
いつの間にか洸の部屋に
住み着き寝食を共にする
仲間に加わっていた。
猿位の知能を持つが、
屋敷の中で飛び回り
障子を破るなどの
失敗で毎日・霞や洸に
怒られるが、思考能力が
ニワトリ程なので
怒られた事をケロリと
忘れ、また同じ失敗を
繰り返していた。
通常妖魔は自分の霊力
より弱い結界への
出入りはできるが、
自分より強い霊気の
結界には入れない、
しかし黒曜はどんなに
強力な結界でも
ラクラクと侵入出来た。
突然の侵入者に子供達が
悲鳴を上げる。
慌てて洸も結界に踏み
込み楓の根元に駆け寄る。

