向日葵の種



プッ、と中野の口から黒い粒が庭へ吹き出す。

あ、と僕は思わず声をあげそうになった。
一瞬だけ、ほんの一瞬だけ中野が千春の姿と重なった。
千春もよく、僕の隣で行儀悪く西瓜の種を飛ばしていたから。