公園で、真空(まそら)は、どんっと音をたてて、ベンチに沈み込む。 若干頬は上気して、ほんのり赤かった。 真っ白の美しい肌に朱色が色づく。 完全にお酒に溺れている訳でもない。 ただ、今日はいつもと違った。 白く今にも吸い込まれそうな月を見つめる。 手を伸ばしてもその存在は手に入れることはできない。 冷たい冷気が肌をさして心地いい。 このまま身を任せてしまいたい。