あなたとわたし 魔法と呪い



「幹斗はなんで…格好ばっかつけてんの?」



眠れたと思ったら、フラッシュバックが起きて…




恵子にまた会いたくなって…



恵子のことを考えてたら眠くなって…
またフラッシュバックで起きて…


それを何度か繰り返していたら…村越がきた。




「真っ青な顔してどうした?」って聞かれたから…「別に…」って言っただけなのに、



ため息まじりでそう言われた。


「男が女のことで悩むなんてカッコワリィとかさ、
自分のほうが好きだなんでダサいとかさ

どうせ…くっだらないこと思ってんだろ。」



「俺…貴子大好きだよ。
超かわいい。

なんでも許してやろうって思うし。


俺達は実家だし、こうやって一人暮らししてるとこに貴子来たら…ヤバイなあ。


一緒にご飯作って、洗濯物二人で干して…
二人で洗い物して。


で抱っこしてテレビみる。」

って妄想を初めたから


「実際……貴子ちゃんはかわいいよ。高校でだってもててたろ」


「そうなんだよ。今もかなり告られてるし…俺…超心配。超ヤキモチ。毎日ひっついてたい。」


「のろけすぎ。」



「わざとやってんだ。お前がうらやましくなるように。


でも…恵ちゃんって普通にかわいいよ。

お前に最初告ったときは…俺もなんも思わなかったけど…

貴子に友達って紹介されてから、会えば挨拶もしてたし、3人で遊んだりさ。


どんどんキレイになってびっくりした。


クラスの奴等にもよく聞かれた。


「かわいいけど、あんだけ噂流れてると…近付けない。って。

大学入ったら、コンパ仕切れってさ。」

「大学でも、モテてるだろ。
『恵子がモテ期に突入してる。

恵子のよさ分かってくれる子がたくさんでてきてうれしい。
今度は幸せな恋愛してほしい』って貴子が言ってたよ。

ちなみにお前。

貴子の中では終わってる。


今日だって内緒できたんだ。」

恵子がモテ期?


告白?