『ここらには銃剣使いはいないよな…』
 銃剣使いは…

たしか…

岩をも一刀両断できる人が…

アース・クラウピアにいたはず。

『そうと決まれば、旅立ちの準備だな。』
 ジャスティンは荷造りを始めた。


……………………………


『ここよ。』
 しばらく森を歩いてきた。

来るのがキツいし、じめじめしてるし…

雲から木や草が生えているのは、まだ少し違和感がある。

正直。気持ち悪い。

なんか、くらくらくする。

…ん?

なんかおかしい。

これは見た目の違和感から来る気持ち悪さじゃないかも…?

『大丈夫?ここ、磁場が強いから、気持ち悪くなるかもしれないけど。』
 どーりで。

磁場のせいなわけね。

『ここの磁場はちょっと強くてね。いろいろ影響がでるのよ。例えば…』
 ナナは魔法を使って杖に灯をともす。
『それがどうかしたの?』
『ふぅ、限界ね。』
 ナナは灯を消す。
『限界??』
 まだ十数秒しか使ってないのに…

しかも初歩の初歩。