遠くの空に。


中に入り、トイレから戻る途中でかのんとすれ違ったから、俺は、


『さっきは何か言えなかったけどさー、俺を最初から受け入れてくれたのって鈴夏が言うように、かのんが初めてなんだよね(笑)だから、俺も良かったって思ってるから。』


それだけ言って、席へと戻った。





結局。それから、喋ったり呑んだりしている間に、鈴夏が寝てしまい、タクシーに乗せて送り出したが、

そのあと、どうしてももう少しかのんの事が知りたくて、かのんをタクシーで家まで送ることにした。