龍騎とあたしのお母さんに出されていた条件は、全部守った。 それでもあたしたちは、やっぱりお互いを想い続けていられた。 だから、あたしは迷わない。 『かのんちゃん。本気で言ってるの?』 『俺も本気だよ。』 龍騎はあたしを見た。 『もう。2人とも、そろそろ子ども扱いはやめないか?龍騎もかのんちゃんも、もう大人なんだから。龍騎はずっと、かのんちゃんだけを見てた。そして、かのんちゃんもそうだろう。この2人を信じてみても良いんじゃないかな?』