『鈴夏。かのんどこにいるか知らねぇ―か……?』 俺は無意識のうちに、鈴夏に電話をかけていた。 『前にも言ったけど、かのんがどこにいるかも、何をしているかもわからないよ。』 『生きてる…よな?』 『何言ってんの…?普通、生きてるでしょう?』 『大輔と、最近会ってる?』 『最近は忙しくて、会えてないよ。電話とかメールでは話してるけど、会ったのはもうずいぶん前かな?』 『わかった。』 俺はそう言うと、電話を切った。 ********************