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―― 4月。―――





かのんがいなくなってから、1年が過ぎていた。





この1年間。


時間があれば。皆に色々なかのんの話は聞いたりしたが、かのんの居場所はわからなかった。







かのんが残した置き手紙。


そこに書かれていた文1つ1つを、丁寧に読み返した。







『よし!ぜってぇーかのんを見つけ出してやるよ!この狭い世界でね。』




俺はかばんを持ち、実家へと向かった。