鈴夏はそう言い残し、帰って行った。




友達だから帰る……ってなんだよ…。



俺は病室へと戻った。





この意味がわかったのは、それからしばらくたってからの事だった。










俺は、かのんの目がさめるのを、手を握って待っていた。





病室の外の席には、小さな女の子とそのお母さんがいる。



きっと、かのんが助けた子どもと、その母親だろう。







『かのん?良かったな(笑)女の子が怪我1つなくて↑』


俺は無意識に、かのんに話しかけていた。




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