腕の中にある、暖かく柔らかい感触に、与一はぼんやりと目を開けた。
熱があるのか、視界がはっきりしない。
そういえば、随分前は、えらく寒かった。
藍さんが、湯たんぽでも入れてくれたのかなぁと、抱きしめている暖かいモノに、ゆるゆる視線をやる。
目に映るのは、自分の顎のすぐ下に広がる、少し色素の薄い髪。
その下に続く、むき出しの細い肩。
状況がよくわからず、ぼんやりとそれを眺めていた与一は、ふと己の手が触れている感触に気づいた。
---この感触は・・・・・・素肌・・・・・・---
与一が手を少し動かした拍子に、腕の中のモノが、もぞりと動いた。
与一の視線に気づき、髪の毛がばさりと払われて、藍が眠そうな目を向ける。
「あ、よいっちゃん。目が覚めた?」
「~~~~っっ!!!」
次の瞬間、与一は自分の身体のことも忘れて、跳ね起きた。
だが、熱のせいで目が回り、すぐに布団の上に、膝を付いてしまう。
布団の上に崩れた己の身体には、下帯のほかには、脇腹に巻いたサラシしか、身についていない。
熱があるのか、視界がはっきりしない。
そういえば、随分前は、えらく寒かった。
藍さんが、湯たんぽでも入れてくれたのかなぁと、抱きしめている暖かいモノに、ゆるゆる視線をやる。
目に映るのは、自分の顎のすぐ下に広がる、少し色素の薄い髪。
その下に続く、むき出しの細い肩。
状況がよくわからず、ぼんやりとそれを眺めていた与一は、ふと己の手が触れている感触に気づいた。
---この感触は・・・・・・素肌・・・・・・---
与一が手を少し動かした拍子に、腕の中のモノが、もぞりと動いた。
与一の視線に気づき、髪の毛がばさりと払われて、藍が眠そうな目を向ける。
「あ、よいっちゃん。目が覚めた?」
「~~~~っっ!!!」
次の瞬間、与一は自分の身体のことも忘れて、跳ね起きた。
だが、熱のせいで目が回り、すぐに布団の上に、膝を付いてしまう。
布団の上に崩れた己の身体には、下帯のほかには、脇腹に巻いたサラシしか、身についていない。


