「とにかく、御珠を手に入れるのは、やめたほうがいい。見るだけ見て、ぱっと引き取るってんなら大丈夫だとは思うがな。三郎太だって、荒事にゃ関わりたくねぇだろう?」
お蓉では話にならないと見、与一は三郎太に話をふる。
「そ、そりゃ。けど、一体どういうことなんだよ。お前、何でそんなこと知ってるだ?」
「・・・・・・そりゃま、何でも屋・・・・・・だからねぇ」
それだけ言って、与一は口角を少しだけ上げ、藍の反応を窺った。
これ以上の情報の提供は、藍に任せたほうがいい。
「辰巳自身が言ってたしな。自分は襲われることが多いって。ま、御珠絡みで、とは言わなかったけど」
「それに、前に下駄屋で刃物騒ぎがあったじゃない。ああいうことが、御珠を手に入れた人の周りでは起きるってことよ」
当たり障りのないことを言った与一の言葉を、藍が引き継ぐ。
御珠に近づくには、この二人を使ったほうが簡単だが、最終的には御珠はこちらがいただかなければならない。
こう脅したことで、二人が完全に諦めてしまうと、御珠に近づく最短距離を失うことになる。
が、先程の勢いから、そう簡単に手を引くとも思えない。
しかし持っていれば命が危ないとなれば、一旦手に入れても、手放す可能性が高い。
そのときに引き取ればいい。
どっちに転ぶかは、賭けなのだが。
お蓉では話にならないと見、与一は三郎太に話をふる。
「そ、そりゃ。けど、一体どういうことなんだよ。お前、何でそんなこと知ってるだ?」
「・・・・・・そりゃま、何でも屋・・・・・・だからねぇ」
それだけ言って、与一は口角を少しだけ上げ、藍の反応を窺った。
これ以上の情報の提供は、藍に任せたほうがいい。
「辰巳自身が言ってたしな。自分は襲われることが多いって。ま、御珠絡みで、とは言わなかったけど」
「それに、前に下駄屋で刃物騒ぎがあったじゃない。ああいうことが、御珠を手に入れた人の周りでは起きるってことよ」
当たり障りのないことを言った与一の言葉を、藍が引き継ぐ。
御珠に近づくには、この二人を使ったほうが簡単だが、最終的には御珠はこちらがいただかなければならない。
こう脅したことで、二人が完全に諦めてしまうと、御珠に近づく最短距離を失うことになる。
が、先程の勢いから、そう簡単に手を引くとも思えない。
しかし持っていれば命が危ないとなれば、一旦手に入れても、手放す可能性が高い。
そのときに引き取ればいい。
どっちに転ぶかは、賭けなのだが。


