先程の与一の格好を見たときの反応といい、今の態度といい、普通の女子(おなご)の反応というものを、初めて見た気がする。
---お嬢さんは、十七って言ってたっけ---
与一の目には、三郎太の後ろで赤くなっているお嬢さんよりも、藍のほうが幼く見える。
---ま、藍さんは純粋な見てくれじゃねぇしな---
年頃の娘の反応というのは、このお嬢さんのようなものなのだろうと思っていると、背後から太股を抓られた。
「いてっ」
「こらぁ。また何考えてんのよ」
視線を落とすと、寝そべったまま与一を見上げる藍と目が合う。
一瞬だけ与一と視線を絡ませた藍は、目の前に座る三郎太に目をやった。
「あら。お客さん?」
恥じらうふりをして与一の腰に貼り付き、目だけを後ろから出して言う。
---ほんとに恥ずかしかったら、あのお嬢さんのように、声も出せずに小さくなってるもんなんですよ---
ひっそりと思っていると、藍が貼り付いている腰の辺りに、軽く噛み付いた。
何でこんなに思っていることが筒抜けになるんだろう、と思いながら、与一は三郎太に視線を戻した。
---お嬢さんは、十七って言ってたっけ---
与一の目には、三郎太の後ろで赤くなっているお嬢さんよりも、藍のほうが幼く見える。
---ま、藍さんは純粋な見てくれじゃねぇしな---
年頃の娘の反応というのは、このお嬢さんのようなものなのだろうと思っていると、背後から太股を抓られた。
「いてっ」
「こらぁ。また何考えてんのよ」
視線を落とすと、寝そべったまま与一を見上げる藍と目が合う。
一瞬だけ与一と視線を絡ませた藍は、目の前に座る三郎太に目をやった。
「あら。お客さん?」
恥じらうふりをして与一の腰に貼り付き、目だけを後ろから出して言う。
---ほんとに恥ずかしかったら、あのお嬢さんのように、声も出せずに小さくなってるもんなんですよ---
ひっそりと思っていると、藍が貼り付いている腰の辺りに、軽く噛み付いた。
何でこんなに思っていることが筒抜けになるんだろう、と思いながら、与一は三郎太に視線を戻した。


