藍の言葉に、与一はちょっと驚いた。

自分はそんな薄情者ではない・・・・・・と思いたいが、これまた言われてみれば、なりふり構わずお三津に駆け寄って、縋り付いて泣き喚くのが、普通の子供のような気もする。
親しかった人と引き離され、自分一人だけ取り残されていたのだから。

「何とも思わなかったわけでは・・・・・・ないですけど」

視線を落としたまま、ぼんやりと言う与一に、藍は目を細める。

「そう? ま、いいわ。今よいっちゃんが生きてるってことは、あたしの目は正しかったっていうことだから」

「どういうことです?」

「あたしの考えたとおり、よいっちゃんが育たなかったら、とっくにコレを撃ち込んでたわ」

相変わらずにっこりと微笑みながら、藍はSAAを翳して見せた。