「俺も、すっかり殺し屋ですね」
勝手に相手を殺すように動く手足に視線を落とし、与一はぽつりと呟いた。
「あらあら。後悔てしるのぉ? でも、あたしがよいっちゃんを引き取ったのは、よいっちゃんには才能があると、見抜いたからよ」
「人殺しの才能ですか・・・・・・」
若干五歳の子供に、人殺しの才能があるなど、どうわかるのだ。
だが藍は、枕元のSAAを手に取ると、にこりと笑って言った。
「よいっちゃんには、感情ってものが、あんまりなかったもの。普通はああいう場面では、お子様はただ泣き喚いているだけなもんじゃない?」
与一はちょっと考えた。
言われてみれば、与一ほど小さい子供はいなかったが、もう少し大きな女の子も、売られていくときは、泣いている子が多かったような。
「よいっちゃんは、お姉さんが目の前でぶたれても、何とも思ってないような目をしてたわ」
勝手に相手を殺すように動く手足に視線を落とし、与一はぽつりと呟いた。
「あらあら。後悔てしるのぉ? でも、あたしがよいっちゃんを引き取ったのは、よいっちゃんには才能があると、見抜いたからよ」
「人殺しの才能ですか・・・・・・」
若干五歳の子供に、人殺しの才能があるなど、どうわかるのだ。
だが藍は、枕元のSAAを手に取ると、にこりと笑って言った。
「よいっちゃんには、感情ってものが、あんまりなかったもの。普通はああいう場面では、お子様はただ泣き喚いているだけなもんじゃない?」
与一はちょっと考えた。
言われてみれば、与一ほど小さい子供はいなかったが、もう少し大きな女の子も、売られていくときは、泣いている子が多かったような。
「よいっちゃんは、お姉さんが目の前でぶたれても、何とも思ってないような目をしてたわ」


