不毛な言い合いの末、藍はやっとにこりと笑って、桶を持って階下に下りていった。
与一はゆっくりと、上体を起こしてみた。
「くぅっ・・・・・・。っつ~~っ」
右腕に体重がかかると、痺れるような痛みが走る。
左腕に体重を乗せて、ようやく布団の上に上体を起こすことができた。
身体を起こしても、じっとしていれば、さほど痛みはない。
与一は座ったまま、息をついた。
そこでやっと、自分が上半身裸なのに気づく。
下駄屋を出た後、なんとか家に辿り着いて、上半身をはだけ、目眩に襲われながら、とりあえず応急処置を終え、あとは倒れ込むように意識を失ったのだ。
その後は、藍が縫合のため針を突き立てるまで、意識はなかった。
そういや、針を突き立てられる前には、何かきゃんきゃんと藍さんが叫んでいたな、とぼんやり思いながら、与一は帯を解いた。
与一はゆっくりと、上体を起こしてみた。
「くぅっ・・・・・・。っつ~~っ」
右腕に体重がかかると、痺れるような痛みが走る。
左腕に体重を乗せて、ようやく布団の上に上体を起こすことができた。
身体を起こしても、じっとしていれば、さほど痛みはない。
与一は座ったまま、息をついた。
そこでやっと、自分が上半身裸なのに気づく。
下駄屋を出た後、なんとか家に辿り着いて、上半身をはだけ、目眩に襲われながら、とりあえず応急処置を終え、あとは倒れ込むように意識を失ったのだ。
その後は、藍が縫合のため針を突き立てるまで、意識はなかった。
そういや、針を突き立てられる前には、何かきゃんきゃんと藍さんが叫んでいたな、とぼんやり思いながら、与一は帯を解いた。


