「・・・・・・あ、あんたは・・・・・・」
人買いは上ずった声を出し、数歩後ずさったが、思うように足が動かないのか、その場に尻餅をついた。
少女は、ぼんやりと水飴の棒を握っている与一をじっと見、再び人買いに視線を戻した。
一歩踏み出し、人買いのすぐ前に屈み込む。
「ひぃっ! 許してくれぇ!」
尻でずるずる後退する人買いに、少女は小首を傾げて見せる。
「おじさん、何怯えてるのぉ? あたし、なぁんにもしてないよ?」
可愛らしく言う少女にも、人買いは真っ青になって、首を振るだけだ。
「ゆっ許してくれぇ! 許してくれぇ!」
狂ったように泣き叫ぶ人買いに、少女はにっこりと微笑みかけた。
「もぉ~。何だかわかんないけど、じゃ、あたしのお願い聞いてくれたら、許してあげるわ」
天女の微笑みを浮かべる少女に、人買いはただ、がくがくと頭を上下に振る。
人買いは上ずった声を出し、数歩後ずさったが、思うように足が動かないのか、その場に尻餅をついた。
少女は、ぼんやりと水飴の棒を握っている与一をじっと見、再び人買いに視線を戻した。
一歩踏み出し、人買いのすぐ前に屈み込む。
「ひぃっ! 許してくれぇ!」
尻でずるずる後退する人買いに、少女は小首を傾げて見せる。
「おじさん、何怯えてるのぉ? あたし、なぁんにもしてないよ?」
可愛らしく言う少女にも、人買いは真っ青になって、首を振るだけだ。
「ゆっ許してくれぇ! 許してくれぇ!」
狂ったように泣き叫ぶ人買いに、少女はにっこりと微笑みかけた。
「もぉ~。何だかわかんないけど、じゃ、あたしのお願い聞いてくれたら、許してあげるわ」
天女の微笑みを浮かべる少女に、人買いはただ、がくがくと頭を上下に振る。


