「そして、奈菜。





15歳の誕生日おめでとう。」








そう言いながら机に出したのは・・・・・





ひとつの指輪。






「・・・・!!




指輪?」






「コレは本当安物だけど、





次渡すときには、結婚しよう。」







「颯太・・・・。




ありがとう。」





あたしは泣きながらその指輪をはめた。








帰り、颯太は玄関の前まで送ってくれて、





最後には、






「好きだよ。」そう言い、キスをしてくれた。














ねぇ颯太。




あたしは最後の誕生日を君と迎えられて幸せでした。




最後の誕生日にあなたと結ばれたこと、





指輪をもらった事、





キスをした事・・・・・。







全てがあたしの幸せで。





ありがとう。颯太。







最後の誕生日を祝ってくれて・・・。