水枕をして寝てる僕。


熱あったんだ、気づかなかったな。


風邪ひいた感じはないな。

頭も喉も痛くないし、鼻水も咳もでない。


今日一日の出来事に堪えられなくて、体がオーバーヒートしたかな?


それならいいな。


麗のせいの熱なら、熱すら愛おしい。


こんな僕、麗に嫌われるかな?


麗に嫌われたら、僕は生きて行けない気がする。


そういえば僕を嫌ってる愛が、水枕を作ってくれた。


朝とは違う。


なんでだろう?


ートントンー


ドアをノックする音とともに、愛が顔を覗かせる。


「起きてる?
お粥作ったけど、食べられる?」


「ありがとう、少し食べようかな。」


「わかった。」


やはり朝とは違う。


僕を嫌がっていたのに、どうしたんだろうか?



お粥を持ってきてくれた愛を、じっと見る。


「何?
キモいんだけど。」


あっ、やっぱり愛だ。


朝と何か違ったのかと思ったよ。


「いや、朝と違うから。」


「朝言ったのは本当だから。
でも、さすがに熱出てるのに、知らん顔して野垂れ死ねとは思わないわよ。」


なんか、悲しいよ、愛。