「幸成。ちょっと来いよ」 すっと立ち上がった巧は何の迷いもなく、一直線に幸成のところに向かった。 「――――…」 幸成は何も言わずに巧の後ろについて行った。 「た…巧、急にどうしたんだろう……」 「―――!! 妃乃、今作ったチョコ持ってる?」 「え? とりあえず、1番見栄えがいい物を持ってきたけど…。 未来に味見してもらおうと思って…… チョコがどうしたの?」