メールを送るとすぐに遊佐から電話がきた

「もしもし」

思いのほか緊張して声が震えてる自分に驚いた

「今どこ?」

少し眠そうな声が聞こえてきて悪いことしたなって思う


「梨絵ん家の最寄り駅」
「迎え行く」


それだけ言うと遊佐は電話を切った

...迎え??遊佐が??

それはマズイ
遊佐の明日の業務に差し支えがあると私が怒られる


すぐに遊佐に折り返し電話をかける

「もしもし!!遊佐!!」
「何?」
「駄目!!来ないで」
「何言ってんだよ」
「明日早いのに起きられなくなるじゃん!!」
「千草、もう家出てるから
すぐに着くよ」

迷惑、またかけた

「遊佐ぁ」
「何?」
「ごめんなさい」
「うん、俺こそごめん
お腹の子...いるんだよな?」
「うん
遊佐と私の子がいる」
「...お腹の子に何かあるといけないし、迎え行かせて」


遊佐は私に気を使わせない言い方をする


そんな言い方をされると私は頷くしか出来ないのを分かって