「そうだ兄上……兄上はどうした!?」 父が死んだというのなら、真っ先に呼び戻されるべき人は兄だ。 「申し訳ございません!」 佐上が謝る。 俗に言う、土下座で。 「…どうした佐上!?」 「おい、落ち着け和早!」 行動の意味がわからず怒鳴る和早の肩を、土方の腕が包み込んだ。 「落ち着け…」 「…すみません、土方さん」 「いい。続けろ」 土方の言葉に、佐上が頷く。 「有真様は…」 .