「何の…つもりですか」 少し呼吸が荒い。 批難の言葉が口をついて出てくる。 「あなたが知りたいと思っている事は、少なからず私の命に関わってくる事です」 「……、」 「それでも知りたいと思いますか? わかりたいと思いますか? 私が…話すと思いますか?」 和早が隠しているものは、理解しあうなんて生やさしい言葉で片付けることは不可能だ。 明かしたが最後、新選組には残れない。 池田屋 禁門の変 それに関わっている長州の…しかも大名の娘など、人質、あるいは殺されても仕方がない存在なのだから。