ガラッ 息を切らしながら冬子が机を持って教室に入ってきた 紗耶香を見ると(ヤレ)と言わんばかりに冬子を顎で指した 私は恐怖で震えた 呼吸もなかなか整わなかった 私が冬子に近づくと冬子は私に気付き 「夏生…良かった。夏生は大丈夫みたいだね!」 そう言って笑顔を見せてくれた