奇跡 〜LovePiece〜

「ここのを整理して、こっちは資料室に運んで置いてくれ!!!」

槙チャンは、そう言って教務室に戻っていった…


あり得ない!!!
何!?この量は…??
後悔した。イライラしてたケド、薫風にもやっぱ来てもらえば良かった…


「もう…しょうがない。やるっきゃない!!!」


あたしは、そのあり得ない量の書類に集中し、一人モクモクと手を動かした。


「ふゥ〜。疲れた↓後はこれを資料室に運ぶだけだ!」


一回じゃ運びきれなそうだったケド、二回に分けたくない!
無理矢理持ち上げたが…



重い!!!!


「何なの。この本!!厚さがあり得ないっつ〜のォ!」

あたしは本にやつ当たり。そんな自分が虚しく思えた。

あたしは、覚悟を決めまた書類を持ち上げた。
以外に持てた!!
あたしって力持ち♪なんて思いながら歩き始めた。


資料室は一階…
積み上げた書類のせいで前がよく見えない。


「あ〜重い!死ぬ!!腕が取れそう━」


誰もいなくなった廊下で独り言。

あたしは、階段があるのに気がつかなかった。

足を踏み外して、書類や本が宙を舞った。
その時、一瞬下に人影のような物を見た…