黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】



「あ〜お腹いっぱい〜」


今はみんな授業中。

あたしは屋上に寝転んでいた。


屋上に残ってるのはあたしと純のみ。


流星は知らないけど、裕也と健は「ぷち暴走してくる♪」と言って学校から出て行った。


「じゃがりこ食って、よく学食入ったもんだよな。その腹」

「そう言ってる純だって残さず食べてたじゃない」

「俺はポテチ食べてねぇもん」

「……………」


負けた……

ちくしょう……悔しい。


ふっと笑ってタバコを吸う純。


なにさー勝ち誇った顔して!!