“また連絡するから”
夏休み七日目
終業式の言葉通り
純から電話がかかってきた。
六時に家に迎えに来てくれる約束をし 私は電話を切った。
去年は着る服に迷って大変だったが
今日はこの日の為に 二日前、さくらと買い物に行って新しい服を買っておいた。
白いシフォンのワンピース
こんなの絶対似合わない! と言い張る私に
デートなんだから可愛くしていかなきゃ!
と言うさくら。
結局、店員とさくらに
似合う 可愛い
と言われて丸め込まれ 買ったはいいけど…
「…絶対変だ…」
姿見に映る自分のワンピース姿が新鮮過ぎて
何だか不安になってしまう。
制服なら平気なのに 何で普通のスカートだとこんなに落ち着かないんだろう
そんな事を思いながら
髪型を変えてみたり アクセサリーを変えてみたりする内に
六時になってしまった。
「やばっ!」

