暗い黒い闇の中。 血生臭い臭い。 肺の底まで臭くなるような臭い。 何処を向いても同胞の死体か、闇だけ。 最初こそあった恐れや憤りや悔しさもなくなる。 ただ、手が勝手に動くから。 喉が勝手に咀嚼物を流し込むから、かろうじて生きているだけ。 早く主の呪いとして働いて死にたい。