サラサラと細かな砂の粒子を踏み分け、謙は一向に足を止めようとしない。 そんな謙の背中を、あたしは追い掛けた。 やっぱり、あたしは追い掛ける方なんだ。 先を行く、謙を。 いつだって、追い掛ける方なんだ。 謙が、あたしを追い掛けることはない。 いつになっても、この立場は逆転されない。 波打ち際まで進んでいった謙は、ようやくそこで足を止めた。 あたしも謙に追い付き、そこで足を止め、横に並んだ。