「――七海!遅いよ」 「えっ?」 「さっきから何やってるんだよ!噴水から直接、真っ直ぐ来ればいいものを。なんで遠回りしてるんだよ。おまえは子供か!」 「えっ、バレてたの?」 「当然!七海は本当に変わってないなぁ」 呆れたようにそう言うと、謙はあたしの頭をガシガシと撫でた。 『子ども扱いしないでよ』 そう言いたかったけど、やっぱり子どもみたいだ、あたしは。 たったそれだけのことなのに、あたしの体温がさらに上昇したから。