「なんだ、お姫様だっこでもしてほしかったか?」 「なっ!誰がそんな事っー…」 紘夜は、何が可笑しいのか、 食事の部屋に着くまで、 くくっ、と笑っていた。 っていうか、 最初からこれじゃあ、淑女も何もないんですけど……。 桜色のドレスが、きっと泣いてるわ。 とんでもない女に着られてしまった、ってーー。 紘夜に担がれる私。 私を担ぎ、ドンドン長い廊下を歩く紘夜。 顔をあげると、 静音さんが遠く、 段々と、 遠くに見える。