プルルルル・・・ 先生の携帯がふいになった。 「はい、田中です。」 さっきまでとは違うまじめな表情にすこしドキッとした。 「あ、花ちゃんのお母さんですね!」 きっとわざと言い直してくれたんだ。 私に誰だかおしえるように・・・。 私に優しいアイコンタクトしてくれた。 「はい・・・・はい、わかりました。残業という形でっ!!」 その言葉を聴いてわたしはとびあがりそうになった。 残業?? 遅くまでいてくれるの??