ガラガラガラッ! 「はぁ、はぁ」 豪快なドアの音なんてきにしなかった 「先生!李衣が…」 「落ち着け、李衣がお前に手紙を残した。いわゆる“遺書”だ」 遺書・・・ そんな単語、知りたくもなかった。 「一人で読め。まだ誰も読んでない。」 “遺書”は ピンクで可愛くて、濡れていた。 きっと、李衣の涙だ。