「俺、いってくるから」


ベットに横たわった累が、微かに手を挙げた。


ユラユラとあたしも手を振った。



「じゃあ、ね」



累がいく前にいった言葉が


『…え?』


なんだかお別れの言葉のような気がして。



つい、手を延ばしてしまった。