……あたしのわがままを聞いてくれた累。 累のわがままを一個もきいたことのない、あたし。 ……って比べたら駄目。 目の前を走り抜ける累はキラキラ輝いて、観てるこっちが痛快するくらいの スピードで走っていく。 私もこんなにキラキラと生き生きと生きれるかな。 無理だ。無理。 やっぱり、累は生きてないといけない。 ……死なせちゃ、いけない。