愛が動揺してるのは知ってる。 でも足が動けないんだ。いや、“動かない”んだ。 太陽は対象的にニヤリと口角を上げ、楽しむかのように笑う。 あぁ。 動かないって逃げてるみたいなのか。 「ど…したの?転校したんじゃ……」 『あぁ、転校したよ。でもね帰ってきた。 帰ってきて欲しくなかった?』 久々に見た太陽は。 同年代に見えないほど中2にしては大人びていた。