「行くぞ。整列だ。」 分かっているからこそ、何も言わずに俺はあいつの背中を押した。 強くなろう、ヨウ。 『整列!』 『ありがとうございましたーーー!!』 大声で叫んだ俺たちの声は、 夏空にゆっくりと消えていった。 3年分の、 俺たちの汗と 仲間たちとの思い出も一緒に。