ギ、ギリギリ間に合ったー!!


「ギリギリだったな。」

『うん』



〈あれー?こっちかぁ?〉

ん?何か聞こえる。
迷子なっちゃったのかな?
てゆかてゆか…カ、カッコイイ~っ!!!!!!




『あの、迷子…ですか?』


「は?」


え…今、はっ?て言われた?

『だーかーら!迷子ですか?!』


「や、違うし…。」


いやいや、明らかに迷子でしょ。目が泳いじゃってますよー。迷子なんだね。迷子なんだよ。

『よし!ワタシが案内してさしあげよう!!で、君どこいきたいの?』


「はぁー。…西浦駅。」

西浦?ワタシ達の行く高校も西浦じゃん。一緒じゃん!

『ねぇ、ワタシ達も今から西浦いくから、一緒に行こうよっ』


「達?」


『ん?達!!』


「ひとりじゃん?」


『そんなわけー…ソウ?!ソウ?!嘘ーっ』

ソウー!どこいっちゃったの?ワタシもしかして…迷子?