『悪いことは言わん…やめておいたほうがいい…』





『何でだよ!』
拓はその言葉に強く聞き返した





『俺みたいになるぞ!なんの罪も犯していないのに…ここに入れられて』





『おかしだろ…それ!罪を犯してないのにずっとここに入ってるなんて…』





『しょうがないんだよ!あの事件に関わった者…全て消されてしまうんだ!』





『あの事件って?義さんの親父が関わった事件のことか?』





『あんたは…知らない方がいい!俺は刑務所ですんだが…加藤刑事みたいに一家が殺されることになるぞ!』





『高垣刑事頼む!何を知ってるんだ…教えてくれー』




『そんなこと知ってどうするんだよ!いいことなんて何もないぞ…なんでそんなことをするんだ!』





『悪い奴らを捕まえるためにだよ警察が立ち向かわないから…俺がその悪い奴らの罪を償わせるんだよ!』




『……』
拓の言葉に高垣刑事黙ってしまった