『私はあの人に夕方まで帰ってくるなって…言われて外でブラブラしてたんですよ…』





『わかります…夕方までの時間が長くて公園のベンチでウトウトと少し寝てしまいましたね!』





『へぇ〜あなたよく私のこと調べたわね?』
まだ…私の能力を理解していないみたい





『はぃ……それで家に帰ってきたら…うつ伏せに倒れている総一郎さんを見てビックリたでしょ?』





『ビックリなんてもじゃなかったわよ…動かないあの人を起こそうとしたら包丁が刺さっていてね…うぅぅ…どうしてあんなことに』また泣き出すトシ子さん





『刺さってる包丁が痛そうだったから…とっさに抜いてしまったんですよね?』




『はぃ…もうあの人が苦しそうにしてたから私は黙っていることができなくて…とにかく包丁を抜かなきゃって抜いたら隣の遠藤さんがやってきて…警察がきて…何がなんだかわからないままここにいるのよ…早くあの人に会わせて』