桜の花が舞う頃に



翌日はあまり目覚めのいい朝とは言えなくて。


「おはよう」


重い体を動かしながらリビングに入ると

テーブルの上に既に朝食が並んでいた。

お兄ちゃんはどうやらもう出かけたらしい。


寝不足のせいか、今朝は本当に食欲がない。

「ダメだ」


せっかく作ってくれたお兄ちゃんには申し訳ないけれど

食器を下げる。


私の事、まだ怒ってるのかな?


怒っているから朝も避けられているのかな。


思い出すと少しだけ胸が痛くなる。

お兄ちゃんのあんあ怒った顔見たの久しぶりだから。


「はぁ」

ひとつ、大きなため息をついて学校へ行く準備に取り掛かった。