桜の花が舞う頃に



リビングのドアを開けようとした時に落ちてきた

小さなげんこつ。

こんな事をするのはただ一人しかいない。



「お兄ちゃん」

「おはよう、寝ボすけ」


ねぼすけって



「今朝はちゃんと起きたよ」

「嘘付け。アラームの力を借りたんだろ?」

「力って・・確かにアラームで起きたけど」

「ほら、やっぱり」


くったくのない、

この優しい笑顔に私は何度も助けられてきた。


何度心の中で感謝したことだろう。



「こら、美麗も、麗太も早くしちゃって~」