桜の花が舞う頃に


そう言うとカーテンがゆっくり開き、

妃が出てきた。


腫れぼったい目はさっきと変わらず。


可愛い顔が台無しだな、こりゃ。


「先生は、知ってるんですか?」

オレを見つめるまっすぐな瞳。

それに対して嘘はつけない。



「あぁ。知ってる」

ゆっくりと頷きながらそう答えた。


「そう、なんですね」


こんな事を口にしてもいいのか分かんねーけど。

それでも一番確認したい事だ。

まっすぐ妃の目を見て聞いてみた。


「お前は・・」

そこまで言った時


「私が全部悪いんです」

私が・・私が

何度もそう言いながらぽたぽたと涙をこぼす。