桜の花が舞う頃に



突然出された名前につい先生から視線をそらしてしまう。


変な風に思われた、かな?


でもどうして先生は私の名前を知っているの?

でもそれを言ってはいけないような気がして。

ただ首を左右に振る。

「そうか、ごめん、」

「みれい、さんが何かしたんですか?」

声が震える。

どうして?先生はそんな事を聞くの?


「いや、ちょっとね。何でもないんだ。とにかく良かった」

ふうっと安心したような笑顔を見せる先生。

どうしてだろう。

何故か分からないけれど
みれいじゃないって言っちゃった。

先生に嘘、ついちゃった。

でも知られたくなかった。

知られたらきっと全てが

終わってしまうような気がしたから・・・


「じゃあまた明日学校で」

「は、はい」

「じゃあまた」

「はい。さようなら」