桜の花が舞う頃に




どうして?

傍にいてもいいってそう言ってくれたのに。


それが私の罰だって、笑顔でそう言ってくれたのに。


「っく、ひっく...」


せっかく幸せになれたと思ったのに。


ピリリ!!コートのポケットに入っていた携帯電話が鳴りだす。

もしかして、そう思い手に取り出ると


「美麗?あのさ、ちょっと数学の事で聞きたい事が..」


真姫の声が余計に涙腺を緩める。


「..真姫、わた、わたし」

「美麗?あんたもしかして泣いてるの?」

「私、愁夜さんに、さよう、ならって言われた」

「美麗、今どこ?」

「わた、もうどうしていいか、分かんな」

「何処にいるの?」

「近所の公園」

「今すぐ行くから待ってて!分かった?」

「う、うん」


そして数分後、本当に真姫が来てくれた。

走って来ると、私をきつく抱きしめる。


「どうして、言われたの?何か理由があったんじゃないの?」

「わから、ない、分かんないよ。どうして、私、こうなったのか」