いつだってそうだ。 望んだものは何一つ手に入らない。 たった一つ、俺に残されたものも それすら手に入らないなんて――― 「愁夜さん?どうしたの?」 彼女と連絡を取ると駆け足で来てくれた。 風が冷たい。 もうどうにでもなりそうだ。 それならそれで構わない。 この子が手に入らないのなら――― 「ごめん、突然電話して」